「今月の売上、今いくら?」と聞かれて、すぐ答えられますか。レジの記録、会計ソフト、予約システム、ホームページのアクセス数。数字はそれぞれの画面にあるのに、見るためには順番にログインして、Excelにまとめる必要がある。
私たちBULLCOMでは、自分たちが運営する複数のサイトの数字を、毎朝自動で集めて1画面で見られるようにしています。この記事では、その仕組みを例に、小さな会社が「経営ダッシュボード」を持つ方法を説明します。
何が大変なのか
- 数字が複数のサービスに散らばっていて、まとめるのに時間がかかる
- 月末にまとめて見るので、気づいたときには手遅れになっている
- 「なんとなく良い」「なんとなく悪い」で判断してしまう
- 集計する人が決まっていて、その人が忙しいと数字が出てこない
解決策:集めるのは3つの数字から
1. 見たい数字を3つに絞る
最初から全部を集めようとすると、作るのも見るのも続きません。売上・客数(または予約数)・問い合わせ数のように、経営判断に直結する3つから始めます。私たちの場合は、サイトのアクセス数・検索での表示回数・問い合わせ数の3つでした。
2. データを自動で集める
POSレジ、会計ソフト、予約システム、Googleアナリティクスの多くは、データを外部に出す機能を持っています。それらをGoogleスプレッドシートに自動で集めます。ここが仕組みの中心で、一度作れば手作業はなくなります。私たちの環境では、毎朝決まった時間に前日分のデータが自動で追加されます。
3. Looker Studioで1画面にする
集めたデータを、Googleの無料ツール「Looker Studio」でグラフにします。売上の推移、予約の埋まり具合、問い合わせの流入元を1画面に並べ、スマホからも見られるようにします。朝のコーヒーを飲みながら、その日の状況が分かる状態になります。
4. 月に一度、数字の読み方を確認する
ダッシュボードは作って終わりではなく、「この数字が下がったら何をするか」を決めておくことで意味を持ちます。顧問プランと組み合わせて、毎月の定例で一緒に数字を見る運用をおすすめしています。
自社で実践して分かったこと
私たちは、この仕組みを自社サイト群の運営に使っています。以前は各サイトの管理画面を順番に開いて確認していたのが、今は毎朝1画面で異常や伸びに気づけます。改善の打ち手を決めるまでの時間が、日単位から分単位になりました。お客さまにご提案するのは、この経験をもとにした構成です。
費用感
Looker StudioとGoogleスプレッドシートは無料です。BULLCOM DXの経営データ見える化ダッシュボードは、見たい数字の整理・データの自動集約・ダッシュボード構築・定例レビューまでで、110,000円(税込)からが目安です(接続するデータの数により変動)。
まとめ
- 集める数字は3つから。全部集めようとすると続かない
- データの自動集約が仕組みの中心。一度作れば手作業はなくなる
- 作った後は「下がったら何をするか」を決めておくと、判断が速くなる
「うちにはそんなデータがない」という会社でも、レジと会計ソフトがあれば始められます。今どんなサービスを使っているかを教えていただければ、何を1画面にできるかをお伝えします。
