「予約が入っていたのに来ない」。飲食店なら1組で数万円、美容室や治療院なら1枠まるごとが空きます。月に5件あれば、それだけで売上の数%が消えている計算です。
この記事では、無断キャンセルに悩んでいたお店が、LINE公式アカウントと予約システムをつないでリマインドを自動化し、月5件が1件になった手順を説明します。業種は変えていますが、設定の内容は実際に行ったものです。
前提:なぜ電話確認では減らないのか
前日に電話で確認する店は多いですが、効果が薄いです。
- 電話に出ない人が多い(知らない番号は取らない)
- かける側の時間が取られ、忙しい日ほど後回しになる
- 「確認の電話」自体が、お客さまに催促と受け取られる
リマインドは「相手がいつも見ている場所に、自動で、やわらかく」届くのが条件です。今の日本では、それがLINEです。
やったこと:3つのメッセージを自動にする
予約システム(このお店では美容室向けのサービス)とLINE公式アカウントを連携し、次の3つを自動で送るようにしました。
1. 予約直後の「受付しました」
予約が入った瞬間に、日時・メニュー・場所の地図リンクを送ります。これで「本当に予約できたか不安で電話してくる」問い合わせが消えました。
2. 前日夕方の「明日お待ちしています」
これが本命です。前日の17時に、日時と「変更・キャンセルはこちら」のリンクを付けて送ります。キャンセルのリンクを付けるのが大事で、「行けなくなったけど電話しにくい」人が、ここからキャンセルしてくれます。無断が「事前連絡あり」に変わるので、枠を別のお客さまに回せます。
3. 来店後の「ありがとうございました」
翌日に、お礼と次回予約のリンクを送ります。これは無断キャンセル対策ではなく、リピートのためですが、同じ仕組みで送れるので一緒に設定しました。
文面で気をつけたこと
- 「ご確認ください」ではなく「お待ちしています」。催促ではなく歓迎の言葉にする
- 長文にしない。日時・場所・リンクだけ
- お店の名前を最初に入れる(誰からのメッセージか一目で分かるように)
結果
3か月間の記録です。
導入前 | 導入後 | |
|---|---|---|
無断キャンセル | 月5〜6件 | 月1件前後 |
事前キャンセル(連絡あり) | 月2件 | 月4〜5件 |
前日確認の電話にかけていた時間 | 週1時間 | 0 |
無断が減ったぶん、連絡ありのキャンセルが増えています。つまり「来ない人」が減ったのではなく、「連絡してくれる人」に変わったということです。枠を埋め直せるので、実質の損失はほぼゼロになりました。
費用感
LINE公式アカウントは月200通まで無料(それ以上は月額5,000円程度から)。予約システムは無料〜月額1万円程度。BULLCOM DXの予約・順番待ちシステム導入は、システム選定・設定・LINE連携・リマインド文面の作成・ホームページやSNSへの導線づくりまでで、88,000円(税込)からです。
まとめ
- 電話確認は効かない。相手が見ている場所(LINE)に自動で届ける
- 前日夕方のリマインドに「キャンセルはこちら」を付けると、無断が連絡ありに変わる
- 3か月で無断キャンセルは月5件から1件に
今使っている予約の受け方とLINEの状況を教えていただければ、つなげられるかをその場で確認します。
